想定していなかったことを、想定内にする

― 地域防災訓練から見えた「備え」の本質 ―

1月24日、地域防災訓練を行いました。

私は地域の防災部会長を務めています。

この地域では、3年ほど前から防災訓練の考え方を大きく変えてきました。

目指しているのは、

「限られた人だけが知っている防災」ではなく、

「できるだけ多くの人が関われる防災」です。

理由は、とてもシンプルです。

大きな災害が起きた時、

地域の役員が必ず避難所に来られるとは限らない。

その前提に立たなければ、訓練の意味は半減してしまいます。

避難所は小学校の体育館。

そこで昨年からは、小学生の児童にも避難所設営を体験してもらうことにしています。

子どもたちが知ることで、保護者にも伝わる。

そして、いざという時に、

子どもから大人へと情報が渡るかもしれない。

そんな連鎖を意識した取り組みです。

今回の訓練では、

避難所受付、安全確認、避難スペースの整理に加えて、

「停電時の給電システム」を実際に使用してみました。

神戸市立の小中学校には、

災害時に外部から給電できる仕組みが整備されています。

電気自動車を活用し、避難所となる体育館の天井照明を、

約4日間点灯させることができます。

ただ、実際に使ってみて初めて分かったことがありました。

体育館の構造上、車両が近くまで入れず、

30mのコードリールが2本必要だったこと。

さらに、その電源を個人のスマートフォン充電などに使い始めると、

本来守るべき照明が4日間持たなくなる可能性があること。

知識としては「想像できそうなこと」でも、

現場で確認しなければ、ルールには落とし込めません。

だからこそ、

「何に使うのか」

「どこまで使っていいのか」

事前に決め、共有しておく必要があります。

この訓練を通じて改めて感じたのは、

備えとは、設備を整えることではなく、判断を整えること だということです。

この感覚は、私がススミルで取り組んでいる仕事と重なります。

企業の調達、サプライチェーン、BCP対策。

どの分野でも、

「想定外だった」という言葉は、あとから必ず出てきます。

けれど多くの場合、

それは本当に想定できなかったのではなく、

想定していなかっただけ なのかもしれません。

地域防災も、企業活動も同じ。

一度、実際に動かしてみる。

一度、現場で確かめてみる。

その積み重ねが、

「想定内」を少しずつ増やしていくのだと感じています。

この続きは、

企業のリスク管理や調達の現場で見えてきた話と重ねながら、

また書いてみたいと思います。

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