特許の満了は、ある意味で新たなビジネスのスタート地点です。
製薬業界では、この“切れ目”が商談や投資判断の呼び水となります。
◆ 特許切れがもたらす“静かな波紋”
- ジェネリックメーカー:3〜5年前から製剤設計・製造準備に着手
- 原薬メーカー・商社:5〜10年先の市場を見据え、サプライヤー開拓や原薬評価を開始
- CDMO:受託候補の製品を特許状況からリストアップし、提案活動へ
このように、特許切れのかなり前から業界は動き出しています。
表面上は静かでも、水面下では熱い競争が始まっているのです。
◆ 海外サプライヤーにとっての「入り口」
- 日本市場を狙うアジア・インド企業
- オーソライズド・ジェネリックを視野に入れるグローバル製薬会社
こうした企業にとって、「日本の特許がいつ切れるか」を知ることは戦略そのもの。
情報を制する者が、未来の市場を制する――それがこの世界の現実です。
◆ 情報から、行動へ
特許切れ情報は、単なる情報ではありません。
それは、未来を読み、先回りするための地図であり、商談や提携、開発プロジェクトのスタートラインを引くための“時刻表”でもあります。私たちが提供する特許情報データベースは、その「地図と時刻表」を見やすく、わかりやすく、すぐ使える形でご提供します。
この連載を通じて、“情報を持つ者だけがつかめるチャンス”の意味を感じていただけたでしょうか。
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