なぜDXは進んでも「手間」が減らないのか

〜免許更新で見えた、“変わりきらない構造”の正体〜

免許更新に行った。

今回、マイナンバーカードと一体化した「マイナ免許証」と、
従来の免許証のダブル持ちを選択した。

便利になるはずのデジタル化。
しかし、そこには明確な違和感があった。

マイナンバーカードに紐づいているにもかかわらず、
結局どちらかの“現物”を持ち歩かなければならない。

やるなら、最後までやってほしい。


この違和感の正体は何か。

それは、デジタル化が「置き換え」ではなく、
「上乗せ」になっていることにある。

従来の仕組みは残したまま、
その上にデジタルを追加する。

結果として、手間が二重化する。

つまり、
変えているようで、実は変えていない。

この構造が、
“中途半端なデジタル化”を生む。


では、なぜ完全に変えられないのか。

理由はシンプルで、
“責任の所在”が変わっていないからだ。

本人確認の責任、不正利用への対応、制度としての担保。
これらが従来の仕組みに依存している限り、
完全なデジタル化には踏み切れない。

だから結果として、
「デジタル+アナログ」の併存状態になる。


この構造は、企業のDXでも同じことが起きている。

データはあるのに、最後は人が判断している。
システム化したのに、紙の運用が残る。
効率化したはずなのに、業務が減らない。

現場ではよく聞く話だ。

しかしこれは失敗ではない。
むしろ、変化の途中で必ず起きる現象だ。


ここで重要になるのは、アプローチの違いだ。

多くの場合、課題に対して
「何を追加するか」で考える。

しかし、本質は逆にある。

“何をやめるか”
“どこを削るか”

ススミルが行っているのは、
この視点での構造整理だ。

データを可視化し、
不要な工程や判断を洗い出す。

そして、
本当に必要なものだけを残す。


中途半端な状態は、
一見すると非効率に見える。

しかし、その中には必ずヒントがある。

どこが変わりきっていないのか。
何が本質的に必要なのか。

それが、最もわかりやすく現れている状態だからだ。

免許更新という日常の中で見えた違和感。
そこには、企業活動にも通じる構造があった。

変化の途中にこそ、
次の一手は隠れている。

ススミルでは、この“中途半端”を構造として捉え、不要な業務を削減する支援を行っています。