― 阪神淡路大震災から31年、「つむぐ」という視点 ―
2026年1月17日早朝、東遊園地に足を運びました。
阪神淡路大震災の追悼のためです。
神戸市が今年掲げたテーマは
「つむぐ」。
命をつむぐ。
記憶をつむぐ。
経験と教訓を、次の世代へつむいでいく。
静かな園内に立ちながら、
私は31年前の自分を思い返していました。
31年前、私は何も想定していなかった
31年前の私は、
神戸で大きな地震が起こるなど、
まったく想定していませんでした。
「ここで地震が起きるはずがない」
そんな思い込みすら、
意識することなく持っていたように思います。
結果として、
多くのことが
想定外のまま、現実になりました。
想定は、未来を縛るためのものではない
今の私は、
海の近くに行くとき、
必ずハザードマップを確認します。
津波が来るとしたら、
どこまで来るのか。
どのくらいの時間があるのか。
それで何かが確実に防げるわけではありません。
それでも、
何も想定していない状態には戻らない
と決めています。
想定することは、
不安を増やすことではなく、
行動の選択肢を増やすことだと、
今は感じています。
企業のBCPでも、同じことが起きている
企業のBCP対策について考えるとき、
同じ構造を感じることがあります。
BCPの必要性は、
多くの企業で理解されています。
しかし実際には、
・原材料が止まったら
・生産ラインが動かなくなったら
・判断する人が不在だったら
といった事態を、
どこまで具体的に想定できているかというと、
決して十分とは言えません。
「起きたら考える」
「そのとき何とかする」
この状態は、
31年前の私が
地震を想定していなかった状態と、
本質的には変わらないように感じます。
想定外を、想定内にしていく営み
阪神淡路大震災は、
想定していなかったことが
一瞬で現実になる出来事でした。
その経験を経て、
この街は
防災、減災、復興という形で、
少しずつ「想定内」を増やしてきました。
それは一度で完成するものではなく、
時間をかけて
教訓を積み重ねていく営みです。
まさに
**「つむぐ」**という言葉が
ふさわしい取り組みだと感じます。
BCPとは「想定内を増やす」取り組み
BCPとは、
立派な計画書を作ることではありません。
起きうる事象を、
考える対象として整理し、
判断できる状態をつくること。
想定内を増やすことで、
有事の際の選択肢を増やす。
それが、
企業にとってのBCPの本質だと
ススミルは考えています。












