― 情ではなく、確率で考えるということ ―
新年あけましておめでとうございます。
本年もススミルコンサルティングを、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、1月2日の箱根駅伝・5区。
青山学院大学の**黒田朝日**選手の激走をご覧になった方も多いのではないでしょうか。
そのレースを振り返る中で、強く印象に残った言葉があります。
**原晋**監督が語った、
「情が一番の敵」という一言です。
区間配置において、
誰をエースと呼ぶか、
誰に期待しているか。
そうした感情をできるだけ排し、
統計と確率をもとに判断する。
「最高値を出せるか」ではなく、
「何割の確率で、その走りを再現できるか」。
この考え方が、
**箱根駅伝**という一発勝負の舞台で、
結果として表れていました。
この話を読み、
私は医薬品の安定供給と、まったく同じ構造だと感じました。
医薬品の現場でも、
次のような判断は日常的に行われています。
・この原薬メーカーは大丈夫
・この担当者は、これまで何とかしてくれた
・このルートは、長年問題が起きていない
それらは、本当にチームで共有された情報でしょうか。
あるいは、特定の誰かの「経験」や「勘」に依存していないでしょうか。
本当に問われるのは、次の点です。
・その経験が、チーム内で共有されているか
・判断の根拠が、数値として可視化されているか
・「想定外」が、すでに想定内として扱われているか
つまり、
自己ベストではなく、チームとしての再現性です。
2026年、医薬品業界においては、
「何とかなるだろう」は、ますます通用しなくなります。
原材料調達、製造、物流、販売。
どこか一つが詰まったとき、
感情や期待ではなく、
確率とデータで判断できるかどうか。
そこに、
「備えてきた企業」と
「備えないまま来てしまった企業」
の差が、はっきりと表れます。
原監督が
「情が一番の敵」と語ったのは、
冷たさの表れではありません。
選手を守るため。
チームとして結果を出すため。
感情に引きずられない“仕組み”を持つ、
その覚悟の表明だと思います。
医薬品も同じです。
現場を守るために。
患者さんを守るために。
属人的な判断から一歩離れ、
確率で語れる状態をつくる。
ススミルは、
情を否定する会社ではありません。
ただ、
情だけで判断しなくて済む状態を整えること。
誰か一人が欠けても、結果を残せる状態を整えること。
その役割を担っています。
2026年は、
「再現性を持った判断」ができるかどうか。
その差が、結果として表れる年になると考えています。











