2025年8月6日。
広島に原子爆弾が投下されてから、今日で80年が経ちました。
私は、戦争を体験した世代ではありません。
戦争の記憶は、教科書や映像の中で知るもので、
どこか遠く、実感のない出来事のように感じてきました。
一方で、阪神・淡路大震災を神戸で経験しました。
あの日の揺れと、街の変わり果てた姿は、
今も私の根底に刻まれています。
だからこそ、「災害」とは向き合ってきた人生だったと思います。
3年前、終戦記念日の前日に広島を旅行していました。
翌日の予定を急遽変えて、
原爆ドーム、平和記念公園、そして平和記念資料館を訪れました。
私は立ち止まり、ただ黙って佇むことしかできませんでした。
胸の奥から、いたたまれない気持ちが静かに込み上げてきて、
言葉を失いながらも、
「二度と繰り返してはならない」——
そう、強く思いました。
そして今年、広島県呉市の海上自衛隊基地を訪れる機会がありました。
艦艇を間近に見ながら、私は思いました。
この船が、戦争という場面で使われることがありませんようにと。
同時に、有事に備えて日々訓練を続ける方々に、
言葉にならないほどの感謝の気持ちが湧いてきました。
痛みや苦しみを抱えながらも、
それを次の世代へとつなぐために、行動を起こしてきた人たちがいます。
苦しみを乗り越えて、街を作り、語り継ぎ、伝え続けてくれた人たちがいます。
その積み重ねの上に、私たちの“今日”があるのだと思います。
そのことに、心からの敬意と、感謝を込めて。
私たちススミルコンサルティングは、
医薬品のサプライチェーンを通じて、いのちの安心を支える仕事に携わっています。
戦争も、災害も、“突然奪われる”という点では、いのちへの脅威に違いはありません。
だからこそ、「想像し、行動する力」こそが、未来を守る力になる。
それは、私たちの仕事にも通じる信念です。
“何かが起きてから”ではなく、
“起きるかもしれない”未来に、どう向き合うか。
その姿勢が、いのちを守る力になると信じています。
そして、
「行動してくれた人がいたから、いま私たちは生きている。」
その事実に感謝しながら、前に進もうと思います。