― 属人化を超えて、止まらない組織へ ―
決勝トーナメント1回戦 日本対ブラジルがいよいよ6月30日深夜に開催されますね。
サッカー日本代表を見ていると、強い組織とは何かを考えさせられます。
圧倒的なスター選手が一人いて、その選手の個人技で試合を決める。
それは確かに魅力的です。
しかし、組織にとって本当に大切なのは、今日一日だけ圧倒的に勝つことではありません。
大会を通じて戦い続けること。
誰かが出られなくても、チームとして機能し続けること。
相手や状況が変わっても、崩れずに前へ進めること。
これは、企業の調達部門にも通じます。
調達部門にも「個の強さ」はあります。
特定の担当者だけが、サプライヤーとの関係を持っている。
特定の担当者だけが、価格交渉の勘所を知っている。
特定の担当者だけが、過去のトラブルや品質問題の経緯を覚えている。
その人がいる間は、仕事はうまく回ります。
しかし、その人が異動したらどうなるでしょうか。
退職したら。
長期休暇に入ったら。
急なトラブル対応が必要な日に不在だったら。
その瞬間に業務が止まるなら、それは組織力ではなく、属人化に支えられた状態です。
サッカーでいえば、個の強さに頼り切ったチームです。
もちろん、個の力は大切です。
経験、判断力、交渉力、人脈。
これらは簡単に置き換えられるものではありません。
しかし、これからの調達に必要なのは、その個人の力を否定することではなく、
組織の力に変えていくことです。
サプライヤー情報を共有する。
選定理由を記録する。
リスクを見える化する。
代替先の考え方を整理する。
トラブル時の判断基準を残す。
そうすることで、担当者が変わっても、調達機能は止まりにくくなります。
これは、組織の「縮退性」を高めることでもあります。
縮退性とは、異なる人や仕組みが互いに補い合い、
一部が機能しなくても全体として役割を維持できる性質です。
医薬品の安定供給において、調達部門の役割は単に「安く買うこと」ではありません。
必要なものを、必要な品質で、必要な時に届け続けること。
そのための準備をしておくこと。
見えにくいリスクを、早めに見える形にしておくこと。
強い調達とは、目の前の一勝を取りにいく力だけではありません。
長く、崩れず、届け続ける力です。
サッカー日本代表のように、個を活かしながらも、チームとして機能する。
調達部門もまた、そんな組織へ進化していく必要があります。
ススミルは、医薬品原材料の調達・サプライチェーンにおける属人化を整理し、
リスクの見える化と安定供給体制づくりを支援します。
医薬業界においては、
強い調達とは、安く買う力ではなく、止まらず届ける力である。