ススミルコンサルティング株式会社/SUSUMIRU

サプライチェーンのリスクを可視化し、強靭化をサポートする


「歩く」を見つめ直す ~データ活用が教えてくれる自分だけの歩き方~


前回の「座る」という行為についての考察に、多くの方から興味深いというご感想をいただきました。そこで今回は、日常の中でもう一つの基本動作である「歩く」について、データの視点から考えてみたいと思います。


■「歩く」という無意識の活動
私たちは毎日、ほとんど意識せずに歩いています。しかし、この「歩く」という行為は、実に複雑で個性豊かなデータの集合体なのです。たとえば、iPhoneを使っている方であれば、”ヘルスケア”のデータとして、歩行非対称性や歩幅などのデータが残っています。これを確認するだけでも、あなたの「歩く」を知ることができますね。

歩幅とリズム
着地の仕方と重心移動
腕の振り方
姿勢と視線

これらは、すべて数値化・可視化できる要素です。歩行分析を行うと、一人ひとり全く異なるパターンが浮かび上がってきます。


■個性を活かす歩き方
「正しい歩き方」という言葉をよく耳にしますが、実際には、一人ひとりの身体特性に合った「最適な歩き方」があるのではないでしょうか。
例えば:

股関節の柔軟性が高い人と低い人では、理想的な歩幅が異なります
O脚とX脚では、効率的な重心移動のパターンが違います
足のアーチの高さによって、適した着地の仕方が変わります

自分の身体のデータを知ることで、より自分に合った、効率的で負担の少ない歩き方を見つけることができるのです。


■データが示す気づき
私自身、以前腰の痛みを感じることがありました。整体院で施術を受けたところ、股関節や膝の柔軟性が左右で異なることが分かり、それが歩行時の左右差を生み出していたのです。
このデータを基に、股関節・膝関節のストレッチを取り入れることで、徐々に歩行の左右差が減少し、腰の痛みはしばらく発生していません。まさに「見えなかったものが見える」というデータ可視化の効果を実感した瞬間でした。


■日常に活かすヒント
自分だけの最適な歩き方を見つけるためのポイント:

自己観察を習慣に

鏡で自分の姿勢をチェック
スマートフォンで歩く姿を動画撮影
靴底の摩耗パターンを確認

柔軟性とバランスを意識

股関節のストレッチ
片足立ちでのバランス練習

データの活用は、ビジネスの意思決定だけでなく、日常の「歩く」という行為にも新たな視点をもたらしてくれます。自分自身の体のデータを知り、活かすことで、より快適な毎日を過ごせるようになるのではないでしょうか。
次回は「立つ」というテーマで、姿勢とバランスについて考えていきたいと思います。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP